邦太郎雑記「日本古来の伝統的な稲作」
今は昔と違いコメ作りも近代化され、人の手は殆ど必要としないほど機械化されている。
われわれ子供のころは牛馬もいなく、人々は朝は朝ぼし、夜は夜ほしをいただいて寝る間もなく働いていたものである。
それでいて一反歩(300坪=約10アール)当たり4,5俵しか取れなかったが、今では20俵は取れると言われている。
世の中変れば変ったものである。しかし、油断は禁物である。如何な人間の力をもってしても自然の力にはかなわない。そして人間というものはわが身に降りかかってくる災難をも顧みずあの原発という恐ろしいものを平気で作ってしまうのである。
昨年は、あの一連の大震災や人災で、もはや田植えどころの騒ぎではなかったが、今年もまた生産地では泣く泣く手をこまねいていることを忘れてはならない。
米作りは殆ど一年を通しての農作業である。私が子供のころに経験したあの田植えの情景や骨身惜しまず働いていたあの頃の心地よい思い出に耽りながらその足跡をたどってみることもあながち無駄ではあるまい。
![]()
![]()
田越こしから取り入れまでの流れ![]()
![]()
![]()
1、田越し(たおこし)
田の土を砕いて緑肥などを鋤き込む。
2、代掻き(しろかき)
圃場(ほじょう)を整え田植えに備える(代掻き)。
3、苗代(なわしろ)
稲の種・種籾(たねもみ)をまき、発芽させる(籾撒き)。
4、圃場(ほじょう)の整備
苗代で発育した苗を移植するために本田(ほんでん)を整備する
5、田植え
その大方は、「ゆい」と言って集落の家々相互間で、双務的に力
を貸し助け合って田植え・稲刈.などをしていた。
6、除草(じょそう)
稲が実を付けるまでに数回定期的な雑草取りを行い、肥料を散
布する。
7、取り入れ
稲が実ったら刈り取る(稲刈り)。
8、天日干し(てんびぼし)
刈り取った稲を稲架(馳せ)にかけて乾燥させる。
9、脱穀を行い籾(もみ)にする
(今はコンバインといって刈取り、脱穀、選別まで一気にやってし
まう時代である)
10、籾摺り(もみすり)を行う
もみ殻を剥いて玄米にする。
11、精白(せいまい)
搗精(とうせい)を行い、玄米を白米にする。

















Recent Comments